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横浜市の水源である山梨県道志村の森林ボランティア報告

2014/10/7

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 参加希望者36名で9月25日、山梨県道志村に森林ボランティアに行ってきました。平成19年に始めて今年で8年目を迎えます。

 森林ボランティアとは、横浜市水道局が保有する横浜市の水源である山梨県道志村で水源林の保護と育成を目的に間伐などの森林整備活動をすることです。

 横浜市に良質の水を供給するためには、水源涵養(かんよう)林として水を貯え、浄化し、洪水を防ぎ水源の森作りをすることが必要となります。

 当日、台風16号(温帯低気圧に変わる)の影響が気がかりでしたが、幸いにも現地の「源流の森」見学では小雨となり、作業に入る前には雨が止み、晴れ間をのぞく状況になりました。

 森林伐採の指導員から装備を手渡され、1班8人~10人の4班編成で森に入ります。生徒は事前学習会で学んだボランティア精神と間伐する目的や知識を基に、実地作業に取り組みました。

 指導員から懇切丁寧に享受されたのは、装備点検や伐採樹木の選定、倒す方向の確認、重心方向、安全対策に始まり、梯子掛けと固定、ロープの結び方、ロープ牽引、切り込み手順、枝払い、のこぎりの使い方などです。

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 実際、梯子を5メートルほど登っての作業は、やや怖さと不慣れなこともあり最初は言われたことが即実践できないものの、慣れてくるにしたがって手際もよくなっていきます。

 のこぎりを引く際、最初は真っすぐに切り続けることは難しく、のこぎりの切り込む角度がずれて木に挟まり、動かなくなったりします。力任せに抜き去ろうとしても思うようにはかどりません。

「肩に力を入れない」や「力任せに切らない」、「のこぎりの刃を前に出す時に力をかけない」、「引く時のみ力を込める」などのアドバイスをそのつど受けながら進めるうちにコツを掴んでいきます。

 樹齢40年以上の木々が林立する中で3時間ほど休憩もなく従事し、1班平均6本ほど、合計24本ほど伐採しました。

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 生徒は日ごろ使わない筋肉を行使したので疲れたものの、水源林の保護育成作業を通して「赤道を越えても腐らない」と賞賛された道志川の水を横浜市民に安定して送り続ける重要な役割の一部を果たしたことを実感したようです。ボランティア活動の重要性を認識したことで、今後も機会があればどこかでボランティア精神を発揮してくれるに違いありません。

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